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「日本は豊かな国だ」と言われ続け、久しくなります。
バブル経済が崩壊し、失業率の増大・年金制度への不安などの諸問題はありますが、世界的に考えても貧しいと感じる絶対数は、とても少ないと思います。
私は学生時代より世界の多くの国々を見てきましたが、世界的に見ても日本は豊かではないと感じる一人であります。
それは、先進国の中での基準だけではなく、いくつかの中進国・発展途上国とも比較した実感です。
ＧＮＰ・海外準備高・国際的な援助資金といった数字での比較ではなく、実質的に自分自身が体感しているもので、根拠を文章にするのは簡単ではありませんが・・・
ではなぜ、北欧（フィンランド）か？
その理由は簡単です。自然・産業・人・精神的な豊かさなど、非常にバランスよく機能していると感じるからです。
例えば、北欧では中学校を卒業するまでに、自分自身の将来の進路を決定します。日本のように、とりあえず高校・大学に行くという考えは、家族にも社会にもありません。大工という職業は大学教授と等しく尊敬されています。
またフィンランドでは、夏休みになると、ほとんどの企業は１ヶ月以上の休暇を強制的に？とらなければなりません。そこで、車にボートを積んだ多くの家族が、湖畔にある別荘で過ごすのです。（フィンランドの総世帯数約２００万に対し、別荘は約２００万戸！！）
環境面への配慮に関しては、森林は計画的に伐採し、その分以上を必ず植林します。
また、エネルギーコスト削減・ＣＯ2の削減のため、熱湯によるセントラルヒーティングがインフラとして配備されています。
以上のようなバランスを保ちながらも、経済成長率・情報公開度・その他各種の先進国指標で、常に上位に挙げられます。
森と湖、自然と共に暮らす、地球・人にも優しい知恵・工夫を、フィンランドの人々の日々の暮らしから感じて止みません。
心のゆとり・時間のゆとりがあまりない日本で、普通の人々が普通に北欧の暮らしに触れる事ができる、そんな文化を提案し続けたいと考えています。
北欧のブームではなく、本物の文化を（NORDIC STYLE）・・・。
ひとりでも多くの方々に感じていただければこの上なく幸いに思います。
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